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ぺージェット病

ぺージェット病

乳房ぺージェット病と乳房外ぺージェット病に分けられ、乳房ぺージェット病は一般的に外科での治療になるため、皮膚科や形成外科で見ることはあまりありません。皮膚科・形成外科で出くわすことが多いのが乳房外ぺージェット病で、陰部や腋の下などに良くできます。
高齢者に多く見られます。治療を長期に行っていてもなかなか治らない陰部の湿疹などは早めに皮膚生検を行い、ぺージェット病でないことを確認すべきと思われます。

 

一言メモ

高齢者に多く、陰部に発生することが多いこともあって(腋に発生することもあります)恥ずかしくて診察に来られないうちに広範囲に広がっている場合がよく見られます。昔はこの腫瘍は前癌状態で、生命予後はよいといわれていました。ただ、監修者の治療経験では放置しておいた腫瘍はあまり予後が良くありません。治療を受け持った患者さんで何人か亡くなった方もおられます。ステロイドの外用などでもなかなか治らない高齢者の陰部の湿疹(に見えるもの)は要注意です。