皮膚癌の中でも比較的頻度の高いものです。顔面に多く発生し、多くは黒色です。たまに中央部が潰瘍化する場合もあります。基本的に転移しないので生命に危険が及ぶ場合は多くありません。(昔、大阪大学皮膚科の基底細胞癌の治療後の追跡調査した事がありますが、この癌が原因で死亡した人はおられませんでした。)
ただ、皮膚、皮下組織を急速に溶かしながら進行するようなタイプの癌も存在するため、あまり放置しておくと顔面や体幹、四肢の変形を来してしまう場合などがあります。
早期の切除による組織の鑑別と切除が必要です。
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一言メモ
皮膚科や形成外科の診療を行っていて、出会うことが多い皮膚悪性腫瘍です。早期に切除を行うと傷跡が小さくてすみますので是非とも早期に診察を受けてください。